顔料

顔料は、絵の具などと同じで、生地を直接染めるのではなく、生地の隙間に色を絡み付けて発色させています。そのため洗濯により顔料が剥がれおちると、独特な色合いを生みます。また日光堅牢度(日焼けしにくい)が良いため、屋外に使用する 旗、のぼり、幕などに多く使用されています。一般に、よく顔料染がプリントと呼ばれますが、プリントとは技法であって顔料染を指すものではありません。
(*染料と顔料を色の粒子の大きさで例えるなら、ピンポン玉とバレーボール。粒子の大きな顔料は繊維の奥まで入っていくことが出来ず、繊維の上に付着するようなイメージです。)

直接染料

繊維をアルミなどで媒染(染料を繊維に定着させる工程)しないで、直接的に染めることができる染料です。
名前の通り染料を水に溶かし布や糸を直接染めます。
洗濯や日焼けにより自然に経年変化するのが特徴です。反応性染料に比べると色は多く作れないものの、風合いある色味に仕上がります。