ベイカーパンツ穿き込み長期レポート
2017.10.27
今年の春にスタートしたベイカーパンツの経年変化レポートですが、
今回で最終回となります。
硫化染と比較して、同色系に色落ちする反応染めの変化を追うのがレポートの目的でした。初期型の硫化染のベイカーと、現行の反応染めのベイカーの両方を穿き込んだ私の感想は、通年着用なら現行の反応染料のベイカーがベターだということです。色落ちはするものの、比較的濃色をキープしてくれることがその理由です。
硫化染の初期型のベイカーは、色落ちの速度が速いうえに、白っぽく色が落ちていく傾向がありました。硫化染料の独特の色合いで、夏場は良いのですが、冬場には少し色合いが淡いと感じるからです。
サイズ感に関しては、私自身が痩せたこともあるかもしれませんが、穿き伸びする生地なのでジャストを選んだ方が良いということです。サテン生地にしては、力織機を使って限界に近い糸密度で織っているのですが、それでも若干の穿き伸びはします。この辺りは実際に着用して確認してみることで大切かと思います。
灰色っぽい深い色合いから、色褪せることで、やや明るい発色のオリーブへと変化を見せてくれた現行のベイカーパンツ。年中着用でき経年変化も楽しめるオススメのパンツです。